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「カワサキ ロミオ&ジュリエット」終演


舞台「カワサキ ロミオ&ジュリエット」終演いたしました。ご観劇下さいましたみなさま、お世話になりましたみなさま、本当にありがとうございました。

シェイクスピア戯曲の中でも「ロミオ&ジュリエット」は、もう何度読み返したかわからないほどに大好きな作品で、ジュリエット役を演じるというのは私自身の密かな目標でもありました。ジュリエット役に必要な要素は何だろうと考えた時に『若さ・強靭な精神力・人を深く愛する才能』ではないかなと思い、この三つを常に念頭において役を作りました。

直情的でコロコロと感情が変化していく瞬発性。

感情に負けず、自分の足で道を切り開いていく、力強さ。

自身が発した言葉に感化され、世界が広がっていく逞しい想像力。

周囲の反対や負荷をエネルギーに変えて、一途にロミオを愛しぬいた少女。

あまりにも魅力的で、生命の輝きを放つジュリエットという少女を自分が演じるにあたって、まずは自分とジュリエットの相違点をあげていきました。年齢、家庭環境、物事の捉え方、好みのタイプ(笑)・・・あまりにも数が多すぎて・・・ここまで違うならば、自分にとって理想的な、自分が観たいと思うジュリエット像を一から作ってやる〜!とやる気満々で、臨みました。

二人が想いを確かめ合い、恋が愛に色づいていく、バルコニーシーン。ただ「好き」という想いを詩的な言葉で紡ぎあい、互いの言葉選びの感性にも惚れてしまう、なんともロマンチックで情熱的なシーン。エネルギーと勢いで、ごまかしてしまうにはあまりにももったいない。どうすればこの美しく豊かな感性を持った二人が出逢えるのか・・・今回の上演台本でカットしてしまった言葉の部分を、どう繋ごうか、それとも別の解釈にすべきか・・・考え続けました。とても難しかったけれど、大好きなシーンです。

ロミオ役の尊望くんは、真面目でエネルギッシュで常に感情がクルクル変化していて、演劇大好きな好青年。普段の話し言葉も少し劇的で、繊細で、ちょっぴりナルシスト!笑 普段から、まさにロミオそのもの。存在が面白い素敵な俳優さんでした。また、どこかでご一緒できますように。

ロミオとジュリエットにとって、結果的に最後の別れとなる、ひばりのシーン。このシーンはバルコニーシーンと対照的な構造となっていて、いつも演じながらバルコニーシーンを思い出している自分がいました。この先には希望があると信じている二人の姿が切ないのです。

一緒にマンチュア行っちゃえばいいじゃん!なんて口が裂けても言えない。笑

ロミオについていけなかったジュリエットが、この次のシーンでは乳母や今までの自分と決別して、自身の足でロレンス神父のところへいき、道を切り開く。この瞬間が、とても好き。自分の目的を遂行するための手段を、本能で選びとっていける、彼女の賢さと実行に移せる強さ。残酷な程の真っ直ぐさ。なんて素敵なんでしょう。

こんなにも見事に描写された少女の心境や行動原理。正直、自分では気付けていない、まだまだ先の表現があったはずです。もっと先へいきたいし、もっと成長したいので、この欲求を行動力に変えて、これからも精進します。

今回は、結果的に観てくださった方々から、14歳のクルクル感情が変化していく少女に見えたよ!少女が大人に成長する姿を観られたよ!なんて感想をいただけて、心底ホッとしました。

シェイクスピア作品、また出演の機会があると嬉しいなぁ。

「カワサキ ロミオ&ジュリエット」ありがとうございました。


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